補助金採択後の流れを行政書士が解説|交付申請から入金までの注意点

補助金が採択された瞬間、「もう申請は成功した」と安心してしまう方は少なくありません。
しかし実は、採択はゴールではなくスタートです。
採択後も、交付申請・事業実施・実績報告・入金まで複数の手続きを正しい順序で行わなければ、補助金が支給されない・減額される・最悪返還対象になるリスクがあります。

この記事では、補助金が採択された後にやるべき手続きと注意点を、現場で起きやすいリスクも含めて行政書士視点で解説します。
補助金後の手続きが不安な方、初めての方ほどぜひ最後までご覧ください。


補助金採択後の全体の流れ

補助金は、採択されただけでは受給できません。基本的な手続きの流れは以下の通りです:

  1. 交付申請(正式な請願)
  2. 交付決定(支給の承認)
  3. 事業実施(発注・納品・支払)
  4. 実績報告(成果と支出の報告)
  5. 補助金の振込(入金)

この流れを正しく理解していないと、
・交付申請の不備で審査に時間がかかる
・対象経費の判断ミスで補助額が減額
・実績報告の誤りで入金が遅れる
といったトラブルにつながります。


① 交付申請とは何か?(採択後すぐに行うこと)

採択通知が届いたら、一番最初にやるべき手続きは交付申請です。
採択は「補助金支給候補」という位置づけであり、交付申請を行って、補助事業の内容と経費を正式に申請する必要があります。

❗ 押さえるべきポイント

  • 交付申請には見積書・契約書・経費明細などが必須
  • 提出期限が設けられている制度が多い
  • 公募時には交付申請期限の記載も要確認

交付申請の不備や期限切れは、交付決定そのものを遅らせる原因になります。
不備の指摘が入ると、再提出に時間がかかるため、早めに準備することが大切です。


② 交付決定後にできること(事業実施の開始)

交付決定通知が出て初めて、「補助事業」を本格的に進められます。
採択だけで前倒しで契約・発注を行うのは、実は対象外支出になるリスクがあります。

実務上よくある注意点

  • 交付決定前の契約・支払は対象外(後日不認定になる可能性あり)
  • 契約書・発注書は計画内容と一致すること
  • 発注〜支払〜納品〜検収までの流れを証憑として残す

特に設備発注や外注作業は金額が大きくなりがちなので、交付決定のタイミングを必ず確認してから進めましょう。


③ 実績報告は“正しく記録しながら進める”

補助事業が完了したら、実績報告書の提出が必要です。
実績報告は、支出した経費・実際の成果・証拠書類をすべてまとめて提出する工程です。

実務チェックポイント

  • 領収書・請求書・通帳の明細・写真などの証拠をきちんと保存
  • 事業計画と大きく異なる場合は、理由を明示して報告
  • 審査事務局の指定フォーマット・提出方法に従う

審査事務局によっては補助金の入金前に差し戻し(修正依頼)が入ることもあり、対応が遅れると入金が大幅に後ろ倒しになるケースもあります。


④ 入金(支給)までの道のりを知る

実績報告が承認されると、ようやく補助金の支給額が確定し、入金が行われます。
採択から入金までの期間は補助金によって異なりますが、数週間〜数か月かかるのが一般的です。

注意したい資金計画

補助金は基本的に後払い形式です。支出を自己資金で立て替える必要があるため、

  • つなぎ資金の確保
  • 事業計画の資金繰り管理
    も同時に考える必要があります。

実務で失敗しやすいポイントと回避策

✔ 書類不備による差し戻し

交付申請・実績報告いずれでも、
提出書類の不備が最も多いトラブルです。
チェックリストを作成し、第三者監査をすることが有効です。

✔ 予定外の支出が対象外になる

計画通りに経費を支出しても、
対象経費の範囲外だった場合、補助金が減額・不支給になる可能性があります。
事前に公募要領で確認を徹底します。

✔ 資金繰りがショートする

後払いの仕組みのため、
つなぎ資金が不足すると、
補助事業そのものが進まないリスクが生じます。

採択後の実績報告でも、見積書の整合性や詳細の裏付けは評価上重要です。審査・審査評価で評価される見積書のポイントは「見積書のNG例・OK例」で具体例つきに解説しています。


自己判断に不安なら「交付申請段階での相談」が効果的

採択後に起こる手続きミスは、初期段階(交付申請)での抜け漏れが多いのが実務の現場です。
申請書類の準備や証拠書類の整理、計画と実績の整合性チェックなど、専門家(行政書士)に早めに相談することで失敗リスクを大きく減らせます。

特に初めての補助金申請や、交付決定前後の手続きが不安な方は、交付申請期限前・実績報告前にチェックを受けることが効果的です。

補助金申請を進める前に一度整理しておきたい方は、補助金申請サポートをご確認ください。

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