良い借金と悪い借金とは?事業者が知っておきたい資金調達のポイント
借金と聞くと「悪いこと」と思われがちですが、実は借金にも 「良い借金」と「悪い借金」 があります。
事業者が借入を検討するときには、この区別を理解することが重要です。
金融機関は、借入希望者が良い借金をするかどうかも審査のポイントとしています。
投資や事業の拡大に資する借入であれば融資が通りやすく、逆にギャンブルや無計画な支出のための借入は「悪い借金」と判断され、融資が難しくなります。
良い借金とは?
良い借金とは、借りたお金を投資に回し、将来的にリターン(利益)を生むことを目的とした借金です。
主な例
- 事業資金:設備投資や運転資金など、利益を生むために使うお金
- 奨学金・教育ローン:自己投資による将来的収入アップを目的
- 住宅ローン:資産として不動産が残り、生活基盤を安定させる
事業資金の活用例(レバレッジ効果)
例えば、現金200万円の事業者が利益率20%の案件に取り組む場合:
| 借入なし | 借入200万円 | |
|---|---|---|
| 元手 | 200万円 | 400万円 |
| 1案件目利益 | 40万円 | 80万円 |
| 2案件目利益 | 48万円 | 96万円 |
| 3案件目利益 | 57.6万円 | 115.2万円 |
| 当初元手との差額 | 145.6万円 | 291.2万円 |
借入を活用することで、少ない自己資金でも効率的に利益を増やすことが可能です。
悪い借金とは?
悪い借金とは、借りたお金を投資に回さず、リターンが見込めない借金です。
主な例
- ギャンブルや博打のための借金
- 事業が行き詰まっているのに、新たな借入で回し続けるケース
悪い借金は、返済の可能性が低く、利息負担だけが残ります。
場合によっては、損失が拡大する前に撤退や事業改善を検討することも重要です。
借金を活かすポイント
- 目的を明確にする
借入金は利益を生む目的で使うことが前提です。 - 自己資金とのバランス
いきなり多額の借入をするのではなく、事業規模に見合った額から始めましょう。 - 金融機関や専門家に相談
金融機関や商工会議所、行政書士などの専門家からアドバイスをもらうことで、無理のない資金計画を立てられます。
まとめ
- 借金は目的によって「良い借金」と「悪い借金」に分かれる
- 良い借金は利益や資産を生む投資のために活用する
- 悪い借金は返済リスクが高く、場合によっては撤退や経営改善が必要
- 借金を正しく活用すれば、事業の成長を加速できる
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