お悩み:借入にあたってどんなものが担保に出来る?
はじめに
金融機関から融資を受ける際、「どんなものを担保にできるのか分からない…」と悩む方は多いでしょう。
担保は融資審査の重要なポイントであり、借入条件にも大きく影響します。しかし、無理に何でも担保に入れるのは危険です。
この記事では、借入でよく使われる担保5種類と、それぞれの特徴・注意点を分かりやすく解説します。
読むことで、自分に合った担保の選び方が分かります。
定期預金・定期積金を担保にする
特徴・メリット
- 金額が明確で金融機関も安心
- 担保提供で融資額が増える可能性
- 融資審査が通りやすい
注意点
- 担保に入れると解約できない
- 借入金で作成するのは基本的に禁止(歩積両建)
- 金利差で損することがある
💡 ポイント
余剰資金を担保にするのが基本。債権者からすると、返済不能時にすぐ回収できる安心感があります。
不動産を担保にする
特徴・メリット
- 高額融資に向く
- 担保価値が大きく融資金額を増やせる
注意点
- 老朽化物件や違法建築は担保にならない
- 道路幅が狭い土地、処分困難な土地は不向き
- 抵当権・根抵当権の設定が必要
💡 ポイント
不動産購入資金や運転資金の融資の際に使われ、金融機関は「確実に売却可能な不動産」を担保に選びます。
売掛金を担保にする
特徴・メリット
- 将来入金される売上未収金を担保にできる
- 継続的な取引先であれば金融機関も評価しやすい
注意点
- 譲渡禁止特約付きの売掛金は担保不可
- 取引先の信用リスクがある場合、担保として認められないことも
💡 ポイント
契約内容と取引先の信用度を事前に確認しましょう。
動産(車・機械など)を担保にする
特徴・メリット
- 所有資産を活用できる
- 一部の金融機関で融資対象
注意点
- 評価は金融機関次第
- 事業者と金融機関の評価が異なる場合がある
- 使用や劣化で価値が変動しやすい
株式を担保にする
特徴・メリット
- 株式価値に応じて融資額を調整できる
- 金融機関は株価を基に条件を決定
注意点
- 株価変動により追加担保や返済を求められることがある
- 上場廃止・株価急落のリスク
- 融資金額より多めの株式を担保にする必要があることも
担保提供前に知っておくべきこと
- 担保を提供することで融資条件の交渉が可能(例:不動産担保で融資額増額)
- 返済が滞ると担保を手放すリスク
- 「本当に失っても大丈夫か」を必ず確認
💡 重要ポイント
担保は融資の条件を有利にする手段ですが、安易に提供すると取り返しのつかない損失につながる可能性があります。
まとめ
- 借入で担保にできるものは、定期預金・不動産・売掛金・動産・株式の5種類
- それぞれメリット・デメリットがあり、金融機関の評価によって使用可否が変わる
- 無理に担保を提供せず、自分に合った安全なものを選ぶ
- 返済不能時のリスクを理解し、慎重に判断することが重要
